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毒入り米 今度はカドミウム

2011年02月25日

【新唐人日本2011年2月25日付ニュース】最近、中国で市販されている米のうち、10%に有毒な重金属、カドミウムが含まれていることがネットで暴露されました。これを受け、多くのメディアは専門家などの話として、“地元には有毒な米はない”と報道。その一方、政府の今最もやるべきことは有毒米を探し出し、庶民を守ることだとの反発の声が上がりました。

 
最近、南京農業大学の潘根興教授は、サンプル調査の結果、中国の市販の米のうち、およそ1割にカドミウムが含まれていると発表。最近、毒入り米事件が尽きません。2008年、中国が日本に毒入り米を輸出したため、日本の農林水産大臣が引責辞任し、取引のあった日本の業者も破産に追い込まれ自殺。この2年、中国南部を中心に、毒入り米が数百トンも発見されました。これまでに、重金属から残留農薬まで数多くの有毒物が検出されています。
 
去年10月には、中国の米は、栽培の全過程で、大量の農薬が使われていることがネットの動画で暴露されています。
 
華東農業大学博士:「多くの地方の現状は農民が一番良く分かっています。十数年米を育ててきて初めは1~2回の農薬だったのが、今では1週間に1度。だから我々が食べる米は基本的に農薬漬けなのです」
 
 “華南糧ネット”によると、2010年中国の穀物生産量は1億9600万トン。1割にカドミウムが含まれていれば、2千万トン近い、カドミウム入り米が市販されていることになります。これを皆中国人が消費するとすれば、1人当たりの年間摂取量は15キロに及びます。
 
しかし、カドミウム入りの米が暴露されると、大陸の官製メディアは次々と、この状況を否定する内容の報道をしました。
 
当局による世論誘導に対し、中国の環境問題に詳しい王維洛さんは、政府のなすべきこととして、有毒な米が庶民の口に入らないようにすることだと語気を強めます。
 
環境問題専門家 王維洛さん:「庶民はどの米が汚染米なのか分かりません。政府は措置を取らないので、汚染米が大量に市場に入ります。10%の汚染米が庶民の口に入らないよう、政府は手を打つべきです」
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陝西省の作家、周さんは、中国に蔓延する食の問題は、客観性の欠けるマスコミの報道も含めて、一党独裁がすべての問題の根っこにあると指摘します。
 
陝西省の作家 周勍さん:巨額資本と腐敗した政府の癒着は消費者にとって猛獣と同じ。だから毒食品は悪化するばかり。前から言っているように、一党独裁が全ての根源です」
 
周さんはかつて、自ら中国の食品問題を2年かけて調査し、本を出版。2004年、ドキュメンタリー文学の権威、ユリシーズ国際報道文学賞を獲得しています。
 
新唐人テレビがお伝えしました。
http://ntdtv.com/xtr/b5/2011/02/24/a496668.html.-【禁聞】專家談“毒大米”.html#video
上のリンクから中国語ニュースが見られます。

 

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